8月末頃の話です。
何棟もテナントビルの管理をお任せいただいているオーナー様から、朝一番で連絡がありました。
お話しによると、所有されている店舗アパートで、昨晩、消火器を撒かれる事件があったそうです。
こちらの物件は築50年以上経つ木造2階建で、1階に店舗3軒、2階が住居2部屋といった造りになっています。
ですが、数年内の建替えを計画中で、現在は1階で肉屋さんと居酒屋さんの2軒が営業しているのみ。
他はすでに退去済みの状態です。
契約更新業務をご依頼いただいております関係で、
残った2軒のテナントさんとは、建替えに伴う移転の下話などを当社からし始めたところです。
問題の消火器は写真のように通り沿いに設置されています。
発見時には箱が開いた状態で、消火器本体は建物の角の辺りに立っていたそうです。
道路や建物にピンクの消火剤が付着していたそうですが、それはすぐにお肉屋さんが掃除をされました。
古い木造なので、何よりも「火災」が一番怖いところですが、
両テナントさんや警察にも確認し、火災の発生があったわけではないことが判明。
警察には、近隣で「騒ぎ」など無かったかも聞いてみましたが、該当しそうな通報・報告は無しでした。
結局、詳細は不明ですが「いたずら」されて撒かれたことに間違い無さそうです。
しかしながら、防犯カメラも設置していないため、犯人を探すこともほぼ不可能なのでしょう。
あとは消火器を元通りにする必要があります。
ここで一つ気になったのが、「街頭消火器」ではないのか?という疑問です。
(費用の負担者が変わってきます。)
オーナー様も、建物の設備なのか地域のものなのかご存じないようなので、私の方で確認することに。
お聞きしたところ、消防設備点検を業者に依頼されておられるとのことでしたので、点検業者に確認を依頼しました。
返答に時間が掛かりそうだったので、待つ間に自治会長さんにも確認してみることに。
先に連絡があったのは自治会長さんからで、
わざわざ消防署の担当者を現地に呼んで確認していただいたそうです。
(対応の丁寧さ、早さに大変感激し、丁重に御礼申し上げました。)
結果は「街頭消火器」として把握しているものではないとのことでした。
その後、点検業者から連絡があって、建物の設備であり点検対象であることが判明しました。
点検業者の方に事件の経過を伝え、消火器の改修(新規交換になりました)と通り沿いからの移設の検討をお願いしました。
(消火器の設置場所には「各部屋から〇〇m以内」などの基準があります。)
そして先日、建物脇の通りから目につかない場所へ移設が完了しました。
今後は余程のことが無い限り、いたずらはされないことでしょう。