
2018.06.09設備
受水槽に不具合発生~緊急対応
ビルの管理上、各種の定期点検は避けて通れません。
消防設備、水道設備、建築設備など...。
今回は、そうした点検業者さんについて考えさせられた一件です。
夕方、あるオーナー様との打合せ中に、別のビルのオーナー様から携帯に着信がありました。
会社がすでに営業終了していて、留守電に切り替わっていたためでしょうか。
普段は携帯へご連絡いただくことがほとんどないオーナー様なので、少し嫌な予感です。
ほどなく打合せが終了したので、すぐに折り返しご連絡。
本日、受水槽の定期清掃を実施することは聞いておりましたが、その業者さんからの報告で、
「受水槽のバルブが不具合起こしてて、水が止まらない状態になってるらしい。」とのことでした。
その業者さんは清掃専門なのか、修理は別の業者に依頼することになり時間が掛かると言われたそうです。
(当社手配の業者さんではありません。)
よくよくお聞きするとビル全体の水の供給は問題無いそうなので、先ずは安心しました。
逆にタンクが満水になっても、水があふれて流れ続けている状態のようです。
出来れば早急に対処して欲しいとのご要望でしたので、心当たりの業者さんに連絡してみました。
1社これから(夜間)対応可能なところがありましたので、お願いすることに。
22時過ぎに作業完了の連絡が入りました。
受水槽の水位を調整する弁(「定水位弁」)が、経年劣化のため固着して水が止まらない状態だったようです。
交換用の部品など取り寄せになるため、今日のところは入水量を絞った状態にして作業終了とのことでした。
※ボールタップが上がっているのに、水が止まらない状態。
※あふれた水が、オーバーフロー管から出続けています。
修理については、すぐに見積りを作成してもらい、オーナー様のご了解を得て即発注。
部品の手配に時間が掛かるため、最短ではありましたが工事は1週間後となりました。
※赤枠内を交換予定。上部の金色っぽい部分の中に止水弁があり、今回の原因となったところ。
ビルには美容室もテナントとして入っているため「断水」が懸念されましたが、
確認したところ「断水」は発生しないとのことで、早速「工事のお知らせ」を掲示して来ました。
即日改修とはなりませんでしたが、オーナー様も状況をご理解いただき、夜間の対応などについて逆に感謝をされました。
受水槽の清掃業者さんはビル建設業者からの紹介で、竣工当時から依頼していたようですが、
修理が外注となると、今後この様なケースで「手間・時間・費用」がかさむことは明らかです。
またビルの築年数を考えますと、これから各所で不具合が頻発することも想定されます。
こちらのビルに限らず、点検業者などの見直しを図っていくことは非常に重要と考えられます。
今一度、管理物件の点検業者や費用について再点検をしようと思いました。