2019.12.21設備
そっちでしたか~トイレ詰まり
水回りのトラブルは、賃貸管理上避けて通れない分野の一つです。
テナントビルであっても、トイレはオーナー様の設備となっている物件が多く、
私ども管理会社で対応するケースがほとんどです。
今年も残すところ、10日余りとなりました。
振り返ると、やはり色々なことがあった一年だったと思います。
計画通りに出来たことよりも、計画通りに行かなかったことの方が多かった印象ですが、
毎年仕方がないことなのかも知れません。
何しろトラブル系の事案は、計画通りに発生してくれませんので。
今回発生したのはトイレのトラブルだったのですが、
症状は水洗の流れが悪く、時に逆流しそうになるとのこと。
ビル4階に入居されている不動産会社さんからの連絡だったのですが、
同じビルの3階では、以前に排水管の詰まりが発生したことがありました。
そんな訳で、排水の詰まりを想定して業者さんと訪問。
(もちろん高圧洗浄車で駆けつけてくれました。)
問題のトイレを流してみた業者さんは、排水は詰まっていないとすぐに判断。
(渦を巻いて流れる場合、排水は詰まっていないそうです。)
そして気付いたのは、タンクへの給水にやたらと時間が掛かること。
実はこれこそが今回の原因で、タンクに水が溜まりきる前に次の人が流した時、
水圧が弱いために詰まっているかのような症状が出るようです。
(正常なトイレでも、立て続けに流すとうまく流れませんよね。)
給水を早めるために、先ずは止水栓を開いてみますが、それほどの効果はありません。
次にトイレのタンクを開け、中のストレーナー(フィルターです)を取り出したところ、
これが見事に詰まった状態でした。(LIXILさんのHPご参照下さい)
※詰まった状態
※本来の姿
ゴミを取り除いて再び流してみると、見違えるような給水スピードになり、
タンクの水も短時間で溜まるようになりました。
排水の流れが悪いと聞くとすぐに排水管の詰まりを想像しますが、
今回のようなケースもあるものなのだと勉強になりました。
取りあえずは、費用が掛かる高圧洗浄をせずに解決できてよかったです。